
「今月のカレンダー」 に 5月+6月分をアップした。
5月は “トキソウ”と“スズラン”
4月は “ヘクソカズラ”と“アメリカデイゴ”
「ヘクソカズラ」は, 北海道から沖縄まで, 日本全国どこへ行っても見られる お馴染みの植物。
花の直径が 5~6ミリと 非常に小さな花だが, 白と赤(紅紫色)の組み合わせが 大変可愛い。
それにしても 「ヘクソカズラ」(屁糞葛) という名前は あまりにも気の毒。 どうしてこんな名前がついたかというと, 花の臭いにある。 花を揉んだりして傷をつけると いやなにおいがする。 臭いの成分は メチルメルカプタン。“腐ったタマネギの臭い”と表現される。
気の毒な名前がついているせいか 別名も多く, 「サオトメバナ」(早乙女花) という名前もある。 しかし これが広く使われている様子はない。
「ヤイトバナ」(灸花) という別名もあるようで, 花の中心部の赤いところが お灸(=ヤイト)をすえた跡に見えるからだろうか。
その他の名前は 「オキュウバナ」「ヘッピリバナ」「ヒョウソウカズラ」「ウマクワズ」「タウエバナ」「テングバナ」「クソカズラ」など。
「アメリカデイゴ」は 真っ赤な派手な色で 非常に目立つ。 鹿児島県の“県の木”に指定されていて,「カイコウズ」(海紅豆)とも呼ばれる。 沖縄の県花「デイゴ」(梯梧)とは 花の形などが異なる。
寒さに弱いため 関東地方の南部あたりまでしか見られない。 この写真は 熱海市内で撮影したもの。 デイゴの類の花は 高い木の上に咲くため, なかなかいい写真を撮ることができないのだが, 熱海では 街路樹になっていて, 手の届く高さに花を一杯つけていて ありがたかった。
開花時期は 6月~9月。 南アメリカ原産で アルゼンチンとウルグアイの国花。 江戸時代末期に 日本に渡来したと言われる。


