
「発祥の地コレクション」に 次の 3件を掲載した。
§関西学園発祥之地 (岡山市)
鈴乃屋発祥の地 (台東区)
横浜港発祥の地 (横浜市)
(§=写真提供 M.M.さん)
写真を提供してくれた M.M.さんから「発祥の地がみつかったけれど, 何の発祥なのか文字が読めない」というメールをもらった。
確かに この文字は 書道をやっている人でなければ なかなか読めない。 あちこち 画像検索をして「関西学園」だとわかった。
「関西学園」は神戸にある大学だと思っていたので, どうして 岡山が発祥の地なのか 不思議に思ったのだが, 調べてわかった。
神戸にあるのは 「関西(かんせい)学院大学」で, こちらは 「関西(かんぜい)学園」。 互いに 全く関係のない学校だった。

和服に関心のない人には「鈴乃屋」と聞いても ピンとこないだろう。
鈴乃屋は この業界ではトップクラスの売上高を誇り, 現会長の 小泉清子氏が 一代で築きあげた企業。
御徒町駅の近く, 上野松阪屋の向かいに 7階建てのビル (鈴乃屋上野本店) がある。
普通 発祥の地を標示する場合は, [発祥の地] と書いた碑を建てるか プレートを貼り付けることが多いように思うのだが, ここでは ビル入口脇の壁面に 「発祥の地」 の文字が 直接刻み込まれている。
企業の発祥の地は 他にも数多くあると思われるのだが, なかなか 公開された資料が見つからず 偶然の発見によることが多い。 もっと効率的に探す方法はないものだろうか ...
横浜港は, 150年前に開港した時代と 現在の姿との変化が非常に大きく, 昔の姿を想像するのが難しくなっている。
関東大震災のあと, 建物のガレキを埋め立てて 現在の山下公園ができたり, その後の歴史の中で 中央に大桟橋埠頭ができたり, 山下埠頭や 本牧埠頭などの貨物用の埠頭ができたりした。
大桟橋と 観光・商業スペースである 赤レンガ倉庫の間に挟まれた “象の鼻” 地区は 長い間, 時代に取り残されたような 殺風景な姿をさらしていた。
この “象の鼻地区” は 横浜港開港当時に 港の中心として築造された場所であり, このたび 横浜市は “開港150周年”記念事業として, 象の鼻地区を再整備し 新しいスペースを造ろうとしている。
その一部の工事は 既に着工されていて, 工事現場に面して 大きな説明用の看板が設置され, 「横浜港発祥の地」の文字があったので ここに収録した。
この看板は 臨時に設置された看板であるので, いずれ撤去されるのは明らか。
撤去後に 正規の発祥碑が設置されるかどうかわからないが, この 「横浜港発祥の地」の項も 暫定的に掲載しておくことにしたい。


