
千葉県北東部(成田~銚子)の発祥の地を訪ねて歩いた。
今回は T.K.さんの車に乗せてもらい, 案内してもらった。
(もう T.K.さんには 頭が上がらない。 感謝!)
というわけで, 「発祥の地コレクション 」 に 以下の 8件 を掲載した。
獣医学実地教育創始記念碑 (成田市)
立正大学発祥の地 (匝瑳市)
老人クラブ発祥の地 (匝瑳市)
揚繰網発祥之地 (旭市)
銚子漁業発祥地外川港 (銚子市)
無線電信創業之地 (銚子市)
利根川第一期改修発祥の地 (東庄町)
天保水滸伝発祥之地 (東庄町)
この碑は 成田空港のすぐ近くの “三里塚記念公園” にある。
かつて この地は 宮内庁の御料牧場で, いろいろな家畜が飼育され, 同時に 獣医学の 実践教育が行われた場所だった。
御料牧場は 成田空港を建設するため 移転して, 現在は 栃木県にあるという。
余計な感想だが, 平成の時代に 皇室専用の牧場がある というのは 一つの驚きである。
【 立正大学発祥の地 】
飯高寺の 非常に広い境内の中に 発祥碑がある。
鬱蒼とした広い林の中に ポツン ポツンと 小さなお堂や 講堂など 数少ない建物が建っているだけ。 その広さに圧倒されてしまう。
ちなみに 匝瑳市は 「そうさし」 と読む。
一昨年(2006)に 八日市場市と野栄町が合併して この名称になった。 人口 42,000人。
匝瑳市の HPによれば,「匝瑳」 という地名は 平安時代から使われていたという。
その語源は 「さふさ」 と発音する地名から来ている。 「さ」 は接頭語, 「ふさ」 は下総国の中で最大の郡 であったことに由来する (という説がある) という。
「匝瑳」 の文字は 「さふさ」 に縁起のよい漢字をあてたものらしい と。
【 揚繰網発祥之地 】
「揚繰網」 は 「あぐりあみ」 と読む。
かつて 九十九里地方では イワシが大量に獲れた。
その漁獲法の一つとして この方法が開発され,それから イワシ漁の効率が格段に上ったという。 現在は 九十九里でのイワシ漁は僅かになって, 昔の面影は残っていない。
【 銚子漁業発祥地外川港 】
この石碑は “発祥碑” というより 﨑山治郎右衛門という人物の “顕彰碑” である。
﨑山治郎右衛門 は 銚子地方 (九十九里地方) で最も歴史のある 外川港を開発した人物。
17世紀に行われた工事だったにもかかわらず, 外川港の築港の技術は 非常に高度なもので, 大正時代に新しい港を建設するため 堤防を撤去しようとしたが, 容易でなかったほど堅牢だったと言う。
築港だけでなく, 地上の住宅地も計画的に造られ, 整然とした区画に 石を多用した街づくりがされている。
残念ながら 今回は 外川の町を見て回ることができなかったが, いつか機会をみつけて
行ってみたいものだ。
【 無線電信創業之地 】
銚子市の北東端に ポートタワーがあって, その横に 発祥碑があった。
無線電信 とは, トンツーのモールス信号によって 電報を送信・受信する施設のことで,
これが 10年前まで銚子にあった。
現在は 通信技術が発展して, 洋上の船舶などとの通信は 人工衛星を経由した通信と
なったと思っていたが, 日本には ほんの10年前 (1999) まで 「無線電報局」 という施設があって, 電報が扱われていた。 これも驚きである。


