
「花のカレンダー」のページに 11月と12月のカレンダーをアップした。
11月 オキザリス & フジバカマ
12月 ポフツカワ & フクシア
【オキザリス】 Oxalis
カタバミ科カタバミ属の多年草。カタバミ属の植物のうち 球根性の種類をオキザリスと呼ぶのだとか。
和名も ハナカタバミ とか ムラサキカタバミ という。球根カタバミ と呼ばれることもある。
花色は ピンク・赤紫・黄色・城・藤色 など多彩で 斑入りのものある。花びらは5弁で 幅の広いものや細いものなど変化がある。
夏咲きの品種もあるが,秋咲きが多く,耐寒性があって 寒い時期まで咲き続ける。霜が降りなければ春まで花をつけるものもある。
クローバー様の葉を3枚つけるが,四つ葉などもある。
【フジバカマ】
遠くから見ると 地味な白い花がかたまっているだけように見えるが,近づいて見ると,淡い紫色で先端に白い糸状の花で,茎の先端に房状に集合した花を咲かせる。
秋の七草の一つで.万葉集にも詠まれている。
生のフジバカマには香りはないが,茎や葉を半乾きの状態にすると, 桜餅の葉のような香りがする。
かつては日本各地の水辺などに群生していたようだが 今は数が減り,環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定されている。観賞用として園芸店で販売されているものは,ほとんど 変種か同属の他種であるという。
その割には身近な場所でフジバカマを見かけるのだが,これらは 本当のフジバカマでないのかもしれない。
ちなみに,カレンダーの写真は 東京都内の某小学校校庭に栽培されていたものを撮影した。
【ポフツカワ】 Pohutukawa
ニュージーランドの海岸近くに生育する 常緑の高木で,高さ20メートルにもなる。
“ポフツカワ”という名前は NZ原住民のマオリ語に由来する。
ブラシ状の赤い雄しべを広げた 特徴のある花をつける。
花の時期がちょうど 12月のクリスマスシーズンに当たるので “ニュージーランド クリスマスツリー” と呼ばれるが,モミの木のように クリスマスの飾りつけをするわけではない。
この花から採れる蜂蜜“ポフツカワハニー”は クリーム色をしており,濃純な甘みがあって珍重される。
【フクシア】 Fuchsia
フクシア・ホクシャ・ツリウキソウ(釣浮草) など呼び名はいろいろある。英語読みでは “フューシャ” と発音するらしい。
熱帯系の木で,種類は非常に多く,園芸品種は数千種あると言われる。
花の形は 一重のもの,八重のもの,細い筒状の花をつけるものなど さまざまなバリエーションがあり,いずれも 下向きに垂れた美しい花をつける。
花色は 赤系を中心に,ピンク・オレンジ・黄色・白・紫色 などが組合わさって,派手な印象を与える。
いろいろな形や色のフクシアのサンプルを こちら でみることができる。
一般に 夏の蒸し暑さと冬の低温に弱いとされるが,冬~春咲きや 初夏~夏咲きというのもあるようで,結局 一年中花を見ることができる。
ちなみに このカレンダーの写真は 松江フォーゲルパークの温室で撮影した。


